年金の支給開始年齢上げ先送り=中長期的に議論―小宮山厚労相
小宮山洋子厚生労働相は26日、年金の支給開始年齢を68〜70歳に引き上げる案について「来年の通常国会に法案を提出することはない」と述べ、中長期的な課題として検討していく考えを示した。
国会内で記者団に語った。
年金の支給開始年齢引き上げは、政府・与党が6月に決定した社会保障と税の一体改革案に盛り込まれている。
社会保障審議会(厚労相の諮問機関)で具体化に向けた議論を今月から始めたところ、現役世代から反発を受けた。
厚労相は「議論や説明の仕方がうまくなかったことを反省している」と釈明した。【時事通信】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111026-00000144-jij-pol
これはある意味当然のことですね。
また、この問題がマスコミが報じられてから、このような結論に至るであろうことは何となく感じていました。
年金の支給開始年齢を引き上げることは将来的には考えられないことではありません。
ただ、年金の支給開始年齢の引上げは、特にこれから年金を受ける人にとってライフプランに直結する大きな問題であることは間違いありません。
だから時間をかけて慎重に検討すべき問題です。
ところで、年金相談をしていて驚いたのは、年金の支給開始年齢引上げがマスコミに報じられてから、老齢年金の繰上げを希望する人が急に増えたことです。
そして、その理由は共通していて、このままではいつ年金が受けられるようになるかわからないから少しでも早く受け取っておこうというものでした。
老齢年金の繰上げにはさまざまなデメリットがあります。
ですので、私自身は繰上げのご相談があっても、それをお勧めすることはありませんでした。
むしろ繰上げを止めるといったスタンスの方が強かったかもしれません。
ただ、今回ばかりは、止めようがありませんでした。
それだけ、繰上げの相談に来られた方の意思が強かったからです。
ほんの数週間だったのにも関わらず、既に数人の方から繰上げ希望を聞いています。
その多くがすぐに年金事務所へ向かおうとする勢いがありました。
今日の厚生労働大臣の話しを聞いて、思いととどまってくれればと願っています。
今回の年金の支給開始年齢の引上げの議論は頓挫するであろうことはわかっていました。
ただ、これは議論のスタートにすぎません。
今回のことは、アドバルーンをあげたようなもので、また、近い将来にこの問題が出てくるはずです。
そして、最終的には、年金の支給開始年齢が引き上げられる可能性は高いと思いますし、個々の感情は別としても仕方のないことかも知れません。
ただ、その前に、年金制度で見直しが必要な部分も多々あるはずです。
それを見直したうえで、それでもというとき、年金の支給開始年齢の引上げの議論を出すべきだと思います。
厚生労働大臣の資質については、あれこれと言われているようですが、今回の件については常識的な判断だと思われます。
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